コラム

2014-04-17
消費税はなぜ切り捨て?

4月1日より消費税が引き上げられました。

もともと計算は苦手ではないのですが、消費税が5%から8%になり、パッと見て総額幾らかすぐに計算できないことが多くなりました。

 

さて、税抜価格198円の商品を買った場合、消費税はいくらになるでしょう?

198円×8%=15.84円ですので、多くの店などでは、端数を「切り捨て」て15円が消費税分となっています。

 

ところで、この端数の「切り捨て」というのは、法律上明確に定められておらず、実は「四捨五入」でも「切り上げ」でも、任意に決めてよいこととなっております(財務省のホームページでも同様に説明されています。)。上記の例では、端数を「四捨五入」ないし「切り上げ」にして、16円を消費税としてもいいのです。

 

そうであるにもかかわらず、多くの店で、「四捨五入」や「切り上げ」にせず、「切り捨て」の処理がなされているのは、購入者に余分に取られているかのような印象を与えないための配慮かと思われます。

 

なお、当事務所でも、端数は「切り捨て」て消費税を計算しておりますのでご安心ください。

 

弁護士 小仲 真介

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